メリークリスマス!あんこサンタです。
実は今年、同人誌を2冊作って頒布しました。
同人誌といってもアニメやゲームの2次創作ではなく、技術書の方です。
本を書くという貴重な体験ができたので、ポイントをかいつまんで共有してみますね。
アプリの作り方はこれっぽっちも出てきませんのであしからず。
技術書典に参加した動機
時は遡ること2022年の夏頃、実はあんこさん、Microsoft MVPに興味津々でした。
Microsoft MVP (Most Valuable Professional) 制度とは、Microsoft 社が、社外の人を「MVP」として表彰する制度です。
公式サイト: mvp.microsoft.com
なぜなら世界屈指の大企業に自分の活動を認められたら子どもたちに誇れるからです。
とはいえ、Power Appsのブログだけで受賞を狙うのは難しいです。
何か他に手はないかとこまねいていたところ、縁あって某マグロMVPの方とお話する機会があり、そこで本を書いて技術書典に出典してみたらどうかとアドバイスをいただきました。
技術書典、なにそれおいしいの?
詳しくはコチラ:技術書典ヘルプセンター (zendesk.com)
たまたま旧Twitterのタイムラインに技術書典の呟きが散見されていたので興味を持ち調べ始めました。
端的にまとめると、自分が推してる技術の魅力を詰め込んで、本という作品を頒布するイベントのようです。
出版と聞くと敷居が高いですが、こちらはあくまで同人誌、正確性よりも独創性が求められる世界です。
なにより金銭的負担は印刷代のみという安心感、爆死も回避できます。
挑戦してみる価値はあると判断し、準備を進めました。
書き上げるまでの軌跡
※↑copilotに描いてもらいました。
書くからにはたくさんの人に読んでもらいたい、そのためには需要のあるテーマを探し出さなければなりません。
実はPower Appsって驚くほど書籍が存在しないんですよね。
また、Excelで定番の逆引き辞典は存在しないんです。
ここに需要があるのではと思い、やりたいことからコードを探す逆引き辞典を執筆することとしました。
加えてターゲットはあんこ先生の行動原理である Power Appsユーザーを増やしコミュニティを活性化させるに最大限寄与する非情シスや初学者向けとしました。
あとは初学者は何がわからないのか、自らの経験やSNSなどで情報を集めます。
結果、結構な量が集まりとても1冊にはまとめられないことがわかり、分冊に踏み切った次第です。
まさか3分割になるなんてね…
執筆ツール、これが最大の難関
※↑これまたcopilotに描いてもらいました。
技術書典ではRe:Viewという無料の執筆ツールも用意されています。
これは使わないわけにはいかないので、早速準備します。
Dockerで環境構築して、その中でRe:Viewを使って執筆する。
なるほど、わからん。
何度か試しましたが、バージョンが多く存在し、一概に最新版を入れたら良いというわけでもないようでした。
このままでは埒が明きません、困ったときはお金の力です。
大抵の問題はお金で解決できるってばっちゃが言ってた。
Affinity Publisherという製本ツールを購入し、難を凌ぎました。
もう少し早ければセールしてたのになぁ・・・
余談ですが、Affinityは個別だと割高感があるので、DesignerとPhotoもついた3点セットを買っておきました。
iPadでも使えるので少しお得ですよ。
こうして締め切り前になんとか1冊書き終えることができました。
まさかの不参加
あとは印刷屋さんに入稿するだけ、そう思っていた矢先にとんでもない事実があんこ先生を襲います。
娘の運動会と日程が被った…
嫁が怖い…かわいいむっすめの運動会をすっぽかすことはできません。
そのため、オフライン参加はキャンセルとなりました。
先に本を用意する必要はなくなったので、売れた分だけ印刷できるあとから印刷を利用しました。
このおかげでさらに金銭的負担が軽減されますし、なんとキャッシュバックまであるんですよ。
技術書典運営の皆様には感謝しかありません。
そして技術書典14が開幕した
↑実際に頒布した本です。
運動会で娘の活躍をビデオカメラに収めながら、心ここにあらずです。
そう、10時から技術書典が開幕しているのです。
ポケットのスマホがブルブルしてます。
どうやら本が売れるたびにメールがくるようで、その通知でした。
落ち着いてからメールを確認すると、あなたのファンが書籍●●を購入しましたってタイトルなんですよね。
これは嬉しいです!
また、旧Twitterでもフォロワーの皆様から購入や感想ツイートをいただき感無量です。
本が売れるのも嬉しいですが、反応をいただけるのはめちゃくちゃ嬉しいですね!
モチベーション向上にもつながります✨
結果、フォロワーも増えてPower Appsユーザーの一助になれたと実感しています。
自分の推してる技術が誰かに刺さる!これはやみつきになりますね。
みなさんもこれを機会に本を書いて技術書典に出典してみましょう!
次回は2024年5月25日、オフライン即売会は26日なのでこれから準備しても十分間に合いますよ。
ぜひ、オフライン会場でお会いしましょう!
誰もが気になる収支のお話
※↑copilotに描いてry
最後に生々しい数字のお話です。
初参加かつほぼ無名のあんこさんがどの程度奮闘できたのか赤裸々に公開します!
まずイベント期間中(5/20-6/4の約2週間)にどれだけ本が売れたかです。
書籍+電子のセットが43冊、電子版が32冊売れました。
この数値が多いのか少ないのか比較するものがないので判断できませんが、個人的には満足してます。
そして、そこから作成した変動損益計算書がこちら(技術書典14期間のみ)
後から印刷を利用しているため、印刷費は相当安いです。
通常の印刷だと1.5倍以上してたと思います。
また、最初の売上50,000円までは販売手数料(売上の20%)が発生しません。
さらにオフライン参加できなかったので、東京往復や宿泊料がかからず黒字化できました。
地方参加だとここの費用が痛いので、早めの予約で費用を抑えておきましょう!
執筆ツールのAfinityの費用は初回しか発生しないので、2回目以降は固定費が下がりそうです。
表紙イラストを外注しなければもっと費用は抑えられますね。
なお、M365のサブスク代や光熱費、あんこさんのおやつ代は含めていません。
技術書典オンラインマーケットはお祭り後も続いており、毎月ちょこちょこ売れてます。
長い目でみれば、収益化も比較的容易かなと思ってます。
それではここまで、ごきげんよう!
blog参考にさせて頂いております。本はまだ購入可能でしょうか?
購入方法が分からなかったので
ご教示いただけますでしょうか?