こんにちは、あんこ先生です。
アプリの退避、ちゃんと取っていますか?
弊社のお話で恐縮ですが、普段使いするアプリの所有者が結婚され、名字が変わりました。
それに伴い365ユーザーが新しく配布され、旧アカウントが削除されました。
お気づきになられただろうか?
そう、そのアプリを誰も修正できなくなったのです。
幸いにも古めの退避があったのでそこから復旧できました。
結婚はもちろん、退職される場合も該当しますので、発生頻度はそれになりにあると思います。
そこで、不測の事態が起きても大丈夫なようにアプリの退避と復元方法を紹介します。
BCP対策に有用ですが、ちゃんと実践しないと意味ないですよ?
アプリの退避と復元方法
退避とは
アプリ一式をZIPファイルとしてローカルに保存します。
アプリに含まれるコードやコントロールはもちろん、アップロードした画像や音声も含まれます。
保存されるバージョンは最新版ではなく、公開中(ライブ)のものですのでご注意ください。
なお、ZIPファイルの中身はみんなが苦手なJSONファイルです。
復元とは
アプリ一式をZIPファイルからクラウドに復元します。
退避時に含まれていた全情報(コードやコントロール、画像や音声)が上書きされます。
そのため、退避作成以後に作業したデータは消えてしまうのでご注意ください。
なお、別名や別環境に復元することも可能です。
アプリ退避データの作成方法
アプリのバージョンと公開情報を確認する
退避をとる前に、まずアプリのバージョンと公開情報を確認します。
なぜなら、保存されるバージョンは最新版ではなく、公開中(ライブ)のものだからです。
もし最新版が公開されていない場合は、先にアプリの編集で公開しておきましょう。
アプリのバージョン等は、アプリ横の三点リーダから詳細から確認できます。
次にバージョンを選べば詳細が分かります。
大事なので何度もいいますが、保存されるバージョンは最新版ではありません。
上図ではバージョン11ではなく公開中のバージョン10が退避されます。
バージョン11を退避したい場合は、アプリ編集から公開してください。
余談ですが、このバージョンは三点リーダから削除もできますよ。
アプリをエクスポートする
バージョン等の確認を終えたら、退避を始めます。
エクスポート=退避です。
アプリ一覧に戻り、三点リーダからエクスポートパッケージを選びます。
すると、次の画面が表示されるので入力していきます。
ここの名前はファイル名なのでアプリ名とはリンクしていません。
インポートの設定は更新になっていますが、新しく作成するに変更もできます。
どちらを選んでも復元時にもう一度選びなおせるので、あまり気にする必要はありません。
設定が終わったらエクスポートを押せばダウンロードが始まります。
以上で退避は完了です。
ダウンロードしたファイルは、忘れず然るべき場所に移動しておきましょう。
SharePoint上がオススメです。
アプリ退避データの復元方法
アプリをインポートする
次に、先ほど作成したアプリ退避データを復元する方法です。
インポート=復元です。
復元した人が所有者になるので、だれが復元するかも考慮してください。
アプリ一覧から、アプリを選択していない状態でキャンバスアプリのインポートを選びます。
するとファイルの選択を要求されるので退避データを選択します。
アップロードに成功すると下図が表示されます。
インポートの設定を選んで、上書きするアプリを指定します。
すると、更新の下に指定したアプリ名が表示されます。
更新したくない場合は、新しく作成するに切り替え、アプリ名を入力することも可能です。
関連リリースはOutlookなどのコネクタを使用している場合に表示されます。
その場合、操作からアカウントと接続を指定する必要があります。
ポチポチするだけなので、そんな難しくはありませんので安心してください。
あとはインポートを選び、下図が表示されたら完了です。
なお、新しく作成した場合、インポート直後はしばらくアプリが表示されません。
すぐ編集したい場合は、アプリを開くを選べば待たずに行えます。
復元後のバージョンや公開情報について
更新の場合、退避時点の情報を引き継ぎます。
新しく作成した場合、バージョンは1から始まります。
公開状態は退避時点に一度でも公開していれば自動で公開になります。
アプリの退避と復元方法のまとめ
今回はアプリの退避と復元方法を紹介しました。
いつ何がおこるかわからないため、月に1度は最新版の退避を取っておくと安心ですね。
もちろん、更新していないアプリは不要ですよ。
ちなみに他環境でも復元できるため、他部門にアプリを配布したい場合にも使えますね。
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